No thanks I'm full.

一人旅記録用ブログ備忘録として使用していましたが、YMSに当選したのでイギリスのワーキングホリデー備忘録にします。英語も何もかもさっぱりですが、何とか生きてます。

ハイパージャパンで仕事② 〜忙しかったよ編〜

すっかり間が空きました。財布が無事に帰って来たので気を取り直して仕事です。私の働くブースには数件の日本酒企業さんが集まり、様々なお酒を売っていました。日本酒をアレンジしたカクテルを出すテーブルもあり、とても賑わっています。

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異国情緒感が凄い。




日本酒が珍しいのか、飛ぶように売れていきます。特に人気があったのは柚酒、梅酒のような柑橘系の甘いお酒でした。しかし1番人気は断トツで「澪(みお)」でした。3日で2000本は売れたんじゃなかろうか。クリスマスにシャンパン代わりに呑みたいという人が多かったです。


大繁盛なのは嬉しいのですが、忙しすぎて死にそうです。お酒が瞬く間になくなっていくので奥から頻繁にストックを持ってこなくてはいけないのですが、昨日交番を探すために至る所駆け回り過ぎて足が死んでいます。走ろうにも蟹並みの時速しか出ず、とてもしんどかったです。

けれどとてもいい体験でした。またこうした企業展に参加したいです。










ハイパージャパンで仕事①~財布失くした編~

金曜日から日曜日までハイパージャパンという日本のカルチャーを紹介するエキシビジョンで仕事をするため、まだ授業の残っている母を残し一足先にロンドンへ向かいました。ハイパージャパンはTobacco dockというホール?倉庫?で行われるため、早朝会場に向かっていたのですが、エントランスをくぐる少し前で気が付きました。

 

あれ? 財布 ない

 

鞄にいれていたはずですが跡形もありません。

今回の旅は荷物が多いため(教科書や着替えが入っていた)チャックを開けてすぐ取り出せるような場所に置いていたせいか、するっと道路に落ちてしまった可能性大です。早く元いた道に戻らなければ……いやいや、もしかしたら地下鉄で盗まれたのかも?そうしたら落し物案内所に連絡して…どうやって? やばい集合時間もうすぐだ先に行って事情を説明した方がいいのかも?ひえーーー!!!!

 

と、脳内はパニックをおこし立ちくらみがおきるほどでした。

そんなわけでまずは社員さんに事情を説明し(一大事だから仕事は後回しにして探してきてください、と言ってくださった。ありがたや…)地下鉄までの道を戻ります。かなり注意してみましたが、やはりありません。駅員さんにも尋ねましたが財布は届いてない模様。死にたい。

けどここで希望を捨てるわけにはいきません。近くの交番に届け出ようと思い、歩いて10分ほどの警察署にいきましたが、そこはMarine Police(海兵警察)でした。google mapぅぅううう~~~~!!!(やつあたり)

そこから更に30分ほど歩き本チャンの警察署で届け出を出しました。ついでに地下鉄の落し物総合案内所(Baker street駅にあるらしい)にも電話をし、連絡先を告げます。

そして次はカードの差し押さえ、再発行の手続きです。早足で会場に戻りながらJCB、Master、新生銀行カードの窓口に電話をしました。なんでこんなにたくさんカードを作ったのか、過去の自分を問い詰めたくなります。この時点で財布はもう帰ってこないだろうと思っていました。また、私のワーホリ生活ももしかしたら終わるかも…とすら思っていました。

そんなわけで仕事場に戻りましたが、元気に対応できるはずがありません。折角採用していただいたのにこんな体たらくで、本当に申し訳なかったです。けれど周りの方々は本当にいい人ばかりで、とても心配してくれました。ありがとう、ありがとう。

 

そんなこんなで夕方になったとき、奇跡がおきました。なんと、私の財布がハイパージャパンの受付に届いているというのです。や、やったー!!!!!!なんというミラクル、こんなことってあるのでしょうか。日本だって財布を落としたら返ってこない可能性が高いのに、イギリスは本当にいい国だ……!!!と、本気で震えながらお財布を受け取ることができました。拾ってくださった方本当にありがとう。なんとお礼をいっていいのかわかりません。社員さんも皆自分のことのように喜んでくれました。もう感謝しかありません。

財布を失くした時はもうだめかと思いましたが、そのおかげで(?)暖かい人の心に触れることができました。この日のことを一生忘れないと思います。また、これからは気をひきしめて貴重品の管理をしたいと思います。

 

 

ハイパージャパンの内容に全く触れていませんね。

次の記事はちゃんと仕事内容について書きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

母が来ました③

3日目はオックスフォードに戻りました。私は語学学校に行く必要があるからです。

また、何の因果か母も語学学校に通うことになりました。初回のテストで見上げる程高い得点をたたき出し、一番上のクラスに入る母。入学して二日でスペイン人と仲良くなり、ミーツアップに参加する母。学校のフェイスブックに載せる宣伝動画を撮られる母。もしかして私の代わりに母がワーホリした方が充実な一年間になるのでは……?と横目で見ていて思いました。

午前中はクライストチャーチやボードリアン図書館等を観光し、午後は授業。夜はパブで学校の友達と話すというスクールライフを1週間ほど続けていたら二人とも息がきれてきました。年には勝てない。

けれどイギリスで同じ時間を共有する機会もなかなかないと思うので、この旅は本当に有意義でした。きてくれてありがとう、母ちゃん。

 

 

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日本が恋しくなってしまいましたが、そんなノスタルジーもふっとばす事件が発生しました。続きは次の日記で。

 

母が来ました②

二日目。パディントン駅のヒルトンホテル。便秘にはコーラックのパッケージみたいなポーズで起床した私(優雅な朝だったと言いたい)この日はロンドン塔を尋ねることにしました。

 

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ロンドン塔名物 ヨーマン・ウォーダー。

偉大な戦績を残した元軍人さんのみこの職につけるそうです。知らなんだ。

 

 

ロンドン塔は入場料が高いので入るのを迷っていましたが行ってよかった!ここでアン・ブーリンやメアリー・ジェーンが処刑されたのだと思うと、歴史の一部に触れているようで身震いがしました。エリザベス1世もロンドン塔に幽閉されていたことがあるんだとか。しかし牢の番人は、この人が次のイギリスの女王になる可能性があると踏んで、とても丁重に扱ったんだとかとか。ロンドン塔は処刑だけでなく造幣や宝物展の役割も果たしてきたんだとかとかとか……魅力たっぷりすぎて語りきれません。

イギリスの歴代王が戴冠式で使った杖や王冠もみてきました。綺麗すぎた。でも「セーラームーンの武器みたい」とか思ってすみませんでした。

 

 

午後はシェークスピアで有名なグローブ座も見に行きました。

 

 

To be or not to be that is the question!

 

冬はここではなく室内の舞台で劇をしているそうです。イギリスにいる間に一度はシェークスピアの劇を見てみたいなあ。

 

この日の夜は一人でははいるのをためらうレストランでめっちゃ肉食べました。母が肉をほおばる私の写真を撮りましたが顏が完全に大黒様でした。サンキュー母。

次の日は母と一緒にオックスフォードに戻りました。

 

 

 

 

 

 

 

母が来ました①

母が来たり、仕事をしたり、財布を落としたり……でドタバタし、ブログを書けない日々が続いていました。これから少しずつ思い出しながら書いていこうと思います。

 

11月某日。母が日本からやってきました。久しぶりに身内に会える……たくさんの日本食に会える……母滞在中の10日間は生活費の心配をしなくていい……と安堵感が温かい海のように私を襲い到着前からそわそわしっぱなしです。早朝オックスフォードを飛び出し、パディントン駅近くのホテルで母と再会しました。

到着後はビック・ベン、ウェストミンスター寺院、バッキンガム宮殿とロンドン名所コースを回ります。母は英語ができるのでチケットの手配や調べ物もどんどん一人でやっていきます。ああなんて楽なんだ。私がロンドンに行くと常にアイフォン片手にキョロキョロと辺りを見回し、困ったことがあれば日本人っぽそうな人を見つけて尋ねるという体たらくなのに。鼻をほじっていても観光できる快楽が癖になりそうでした。

 

 

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レミゼなんか見ちゃったりなんかしたりして

 

 

レ・ミゼラブルはライオンキングやオペラ座ほど舞台は派手ではないのですが、その分役者の演技力や歌唱力が素晴らしかったです。どこからあんな声が出るのだ。

また、夜はもう一つ弦楽器のコンサートを見に行きました。これもまた素晴らしかった。バイオリンってあんなにとろけるような音ででるものなんです?

どうやらこのコンサートは知る人ぞ知る会場で行われていたらしく(どこで見つけてきたんだ母ちゃん)周りはイギリス人のおじさまおばさまばかりでした。ロンドンは(オックスフォードもですが)移民が多く、生粋のイギリス人は全体の20%だそうですが、このコンサートではじめて本当の英国紳士淑女をみた気がします。

 

夜は中華街で小籠包を食べまくりました。

 

 

 

 

 

 

 

語学学校のOTAKU率について

OTAKUな話ばかりでもうしわけない。この記事を書こうと思ったのは昨日のパブナイトでスペイン人とこんな会話をしたからです。

 

★★★★★

スペイン人「好きなアニメは?」

私「ワンピースとナルトとコナンです」

スペイン人「ユキコ(本名)、本当のことを言うんだ」

私「最近はリゼロとユーリ!と血界戦線

スペイン人「お前は真の友達だ」

★★★★★

 

なぜ生粋のオタクだとばれたのかは深く考えたくない。

 

 

 

そんなこんなで(?)私の語学学校にはオタクの子が多い気がします。知ってるだけでもフランス、スペイン、ブラジル、韓国、中国、ラオスの子がアニメ・漫画好きです。素晴らしい文化を築いてくれてありがとう、日本。

 

韓国の子は結構な確率でFateを知っています。そして皆口をそろえて「シロウは中二病だから……」と言います。「中二病」は韓国でもほとんどそのままの発音で使われているそうです。凄いなあ。

また、フランスの女の子は「おそ松さん」も知っていました。というのも自己紹介をしたら「運命……!」といきなり抱きしめられたからです。驚きのあまりクラリスを抱けないルパンみたいに手をひくつかせる私。というのも私の名字は次男の名前と一緒で、まさか異国の地でその名を聞くとは思わなかったからだそうです。よ、よかったね。

ちなみにカラ一(急に飛び出る腐女子用語)で活動している高校時代からの私の友人は「お前のせいで作品に集中できない」と言っていました。確かに。大好きなギャルゲーに母親と同じ名前のキャラクターが出てきたら「んぐっ」ってなりますもんね。なんの話だ。

 

 

最近は日本でもオタク文化に寛容になってきましたが、海外はもっとオープンな気がします。そのことがとても嬉しく、私は明日も学校で堂々とオタクの話をしてこようと思います。

 

 

 

あ、あとハイパージャパンでお仕事確定しましたヤッター!ヘロヘロの英語で日本酒を売るお手伝いをしてきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トイレ・洗面台・シャワールームがデストロイ

いつも通り朝起きて顔を洗おうと水場に続く扉を開けたら、そこは荒野でした。

 

バタン(動揺のあまり扉を閉める音)

 

な、なななななんっで…?コンクリートむき出しの排水管丸見えの廃墟みたいな部屋が突然…?大統領選の結果怒り狂ったホストファミリーがデストロイしちゃったのかな…?と自問自答します。しかし考えてばかりでは解決策は見出せません。尿意も押し寄せてきます。もう一度現実を見直そうと水場の扉を開けたら、そこには半尻でドリルをかまえ穴を掘るホストファミリーの姿がありました。

 

ドドドドド「あのドドドド「なんでドドドド「工事ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド「トイレドドドドドドドドドド「行きたいドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

 

 

力の限り叫びましたが答えは返ってきません。なくなく家を飛び出し、学校の水場ですべてを済ませるはめになりました。先生達の視線が痛かった。

帰宅後理由を聞いたらお家のリノベーションをするそうで、工事はまだまだ続くとのこと。それならそうと最初に知らせておいてくれや、と思わざるを得ない一日でした。